花束に込められた想い
ある土曜日の午前、本店に男性の御客様から1本の電話が。
「彼女の誕生日に29本の赤バラを贈りたい」
実はその時点では残念ながら赤バラの在庫が本店に29本なかったのですが、
そんな大切な注文を断るわけにはいかないと、本店メンバーが判断し受注。
製作担当より仕入れ担当へ電話。
「なんとか赤バラ29本用意できないか」
各店舗に在庫確認するも、他注文との兼ね合いから調整がつかない。
そこでまた1本の電話。いつもお世話になっているバラの生産者さんへ元へ。
生産者の方から「なんとかしますね」の一言。
すぐに仕入担当が直接産地へ車で出向き、赤バラを集荷。
もらった赤バラが、大輪系の素晴らしい赤バラ!!*この瞬間のために生まれてきたのでしょう。
本店に戻り、製作メンバーで赤バラを見て一言。
「注文では29本の赤バラに、カスミ草を入れることになっているけど、
これだけいいバラなら、カスミ草入れないで、バラだけで作ったほうが、絶対素敵だね」
そこで受注者に相談。受注者より再度御客様へご提案の電話。
「先ほどバラの産地様から集荷したバラがあまりに素敵なので、赤バラだけで如何でしょう?」
御客様から「OK」の一言。
その後来店され御客様に花束をお渡しすると、「ニコッ」とされました。
恥ずかしそうに花束を抱え、持っていかれたのが印象的でした。
まずはこの注文に携わった全ての社員の皆さんに感謝したいです、本当に素晴らしい!
きっとこの花束は彼女に喜んでもらえたと思います。いろんな人の想いがこもっているのだから。
「御客様の想いを花に託して」。ヌボー生花店の企業理念は、こんな花贈りのためにある言葉ですね。