価値を売る

ヌボー生花店 山崎年起

2014年07月16日 05:00




ある社員の日報に対する、私の回答です。
記録として残します。

[ある社員より]
花鉢好きの常連客様で、ヌボーで販売している仕入先のカラーサンド観葉やゼリー観葉、とアンスリウム鉢がホームセンターと全く同じ商品があるんだけど、仕入れ先同じ?という問い合わせがありました。また、近くの花屋さんの商品は、ホームセンターさんと同じものないんだけど、という声がありました。鉢に関しては同じ商品もあるのかなと思いましたが、同じ商品でも、私達が出来ることとして、生産者様のことや想いをPOP等で伝え販売していくことが大切だと思いました。

[私の回答]
実物見ないと全く同じ商品かどうかはわかりませんが、同じである可能性は十分にありえます。鉢も切り花も資材(プリザーブドなど)も、元をたどれば同じものはたくさん有ります。が、花は他の商材に比べればマシな方です。

例えば、家電製品。同じメーカーの同じ品番のものであれば、本来どこで買っても同じです。値段が違うだけ。それなら安いほうで買ったほうがよいと感じますが、高く売っている小売店で買うお客様もいます。それはなぜでしょうか?

例えば、美容商品。同じメーカーの同じ品番のものであれば、本来どこで買っても同じです。でも今でも百貨店の化粧品売場には「カリスマ」と呼ばれる販売員がいます。なぜ、お客様はその方から買うのでしょうか?

結局、笑売とは、「モノを売買」する行為ではありません。モノの売買する行為であれば、より安い方で買えばよいのです(それも大切ですが)。本当の笑売とは「価値の交換」です。売り手は書い手に何かの価値を提供し、その対価(価値)としてお金を頂くもの。ヌボー生花店がどんな価値をお客様に提供できるのか、それは販売する皆さん1人1人次第です。「モノの売買」にならないよう、注意しましょう。

以上です。

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